デジタル玉手箱 マーヴェリック

シニアの週末の拠り所

現在の仕事について

60歳で定年退職し、現在フォークリフトオペレーターとして再就職した事は最初に書いた。

実際にどんなことをやっているかと言うと、名古屋の流通の拠点である飛島村にあるトヨタの流通センターが現場である。

会社は東海市にあるので、そこまで自分の車で通勤し、そこで乗り合いのハイエースに乗り換えて、伊勢湾岸道を使って飛島村まで行くのだが、まさか毎日トリトンを渡って行く事になるとはと感慨もあった。

流通センターには、東海地方にあるトヨタの部品工場から部品を積んだ10tトラックがやって来て、運転手がトラックから部品の入った金属製のパレットや段ボール製のカートンをフォークリフトを使って所定の場所に下ろしていく。

それをバトンを渡すように、フォークリフトで移動して、最終的に輸出用のコンテナに積み込む。

その間に、パレットに輸出先がバラバラに部品が入ったものもあるので、それは人の手で積み替えて輸出先別にまとめる作業を行う部署もある。

また輸出先の国によって金属製のパレットでは送れない場所もあるので、段ボール製のカートンに詰め替える部署もある。

そこには、手で作業をする手元と呼ばれる作業員もいるのだが、リフトマンはあくまでリフトに乗りっぱなしで手で作業することはない。

つまりまるで歯車の一部か、ロボットのように一日中作業を進めるので、それについていけないと嫌になり、結構離職率は高めである。

もう3年目であるが、自分の会社で後輩は現在3人しかいない。

 

そして自分がいる部署は、バンニングという最終の場所であるが、自分はデバンと呼ばれる(バンニングに対しデバンニングでコンテナから荷物を出すという意味)海外から戻ってきた金属製パレットが入ったコンテナからそれを取り出し、さらにリターナルリペアと呼ばれる、パレットを組み立てて、付着しているシール類を剥がして、掃除をしてから折りたたみ、積み上げて一山にして必要とする工場に返すように送る。

今現在は、それが4本あるのでちょうど定時で終わるぐらいで、先ほど言ったリフトマンとはちょっと違い、かなり時間的に余裕はある。

でも、このデバンを最初にやり始めた時は、パレットが10段に積み上げられた山をコンテナから引っ張り出すのだが、コンテナの壁から左右10センチほどの隙間しかないのでまっすぐリフトを下げるのが難しかった。

またパレットによっては荷物を固定するための紐が付属しているのだが、それが横に垂れ下がったままで、横にある別のパレットに引っ掛かった状態で気づかず引っ張り出そうとして、コンテナの中でひっくり返した失敗もあった。

その辺は経験を積んで、下がる前に隙間から確認しながら徐々に下がり、紐が引っ掛かっているのが見えたら、ウエストポーチに潜ませたカッターナイフで紐を切断するという荒技で対応している。

自分でも不器用であると自覚しているので、時間はかかったがようやく無事にリフトの運転をこなしていると思う。

 

ただ、フォークリフトの運転を一日中やっていると、左足をほとんど動かさないという状態なので、最初にデバンが6本あった時がしばらく続いたら、左足に静脈瘤ができてしまった。

そう、エコノミー症候群である。

その後左足には、弾性ソックスを履いて予防しているのだが、先週から左足でブレーキを踏むようにしてなるべく動かすようにしている。

とりあえずあと2年はこの職場で働いて、その後は近場でリフトのバイトを探そうかなとも思ってます。(^Д^)